コーギーというと、しっぽのないぷりぷりとしたお尻が魅力の一つですよね。
でも、実はそのしっぽのない姿は生まれつきのものではないことをご存知でしょうか?
ほとんどのコーギーは生まれてすぐにしっぽをカットされるのです。
このページでは、コーギーのしっぽに関する知られざる真実や歴史的背景について、詳しく解説していきます。
初心者の方にもわかりやすく、具体的な例を交えてお話ししますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
コーギーのしっぽは生まれつきではない理由
「コーギーのしっぽは生まれつきないのでは?」と思っている方も多いかもしれませんが、実は違います。
ほとんどのコーギーは生まれたときにしっぽがあり、そのしっぽは後に人工的に切り取られてしまいます。
なぜそんなことをするのか、不思議に思いますよね。
ここでは、コーギーのしっぽが生まれつきではない理由や、その過程について詳しく見ていきましょう。
断尾されるコーギーの現実
まず、コーギーの断尾について知っておきたいのは、これは人為的な処置であるということです。
生まれたてのコーギーにはしっぽがあるのですが、生後2〜5日以内に獣医師によって切り取られるのが一般的です。
この処置は「断尾」と呼ばれます。
驚くことに、断尾は麻酔なしで行われることが多いのです。
生まれて間もない子犬は、まだ痛みを完全に感じる神経が発達していないため、麻酔なしで行われると言われていますが、それでも痛みがゼロというわけではありません。
断尾には、獣医師がメスを使ってしっぽを切る「切断法」と、ゴムバンドでしっぽを縛り、血流を止めて壊死させる「結紮法」の2つの方法があります。
日本では主に切断法が用いられています。
どちらの方法も、子犬にとっては大変なストレスと痛みを伴う処置です。
実際にペットショップでコーギーを見たことがある方は、しっぽのない可愛らしい姿を思い浮かべるかもしれませんが、その裏にはこうした現実があるのです。
生後間もなく行われる断尾
では、なぜそんなに早く断尾が行われるのでしょうか?
その理由の一つは、生後間もない時期に行うことで、子犬が感じる痛みを最小限に抑えられると考えられているからです。
生後8日以降に断尾を行う場合は、麻酔をかけて行われることが一般的ですが、麻酔をかけるリスクも考慮しなければなりません。
もう一つの理由は、断尾が行われることでしっぽが原因で起こる怪我や感染症のリスクを減らすためです。
例えば、しっぽが長いと、牧羊犬として働く際に家畜に踏まれたり噛まれたりするリスクが高くなります。
これが、断尾が行われる歴史的な背景の一つです。
しかし、現代では牧羊犬としての役割を果たすコーギーは少なく、ペットとして飼われることがほとんどです。
そのため、断尾の必要性は減少していると言えます。
現在、コーギーを飼っている多くの家庭では、断尾の事実を知らないまま迎え入れていることが多いでしょう。
しっぽのあるコーギーもまた、愛らしい存在であり、しっぽを使った感情表現が豊かであることから、断尾しない選択をするブリーダーも増えてきています。
断尾の理由と歴史的背景
コーギーの断尾には、歴史的な背景や具体的な理由がいくつかあります。
牧羊犬としての安全確保や税金対策、さらにはキツネと間違われないための識別などが挙げられます。
これらの理由について、もう少し詳しく見てみましょう。
牧羊犬としての安全性
コーギーはもともと牧羊犬として飼われていました。
牧羊犬は家畜を追いかける仕事をするため、しっぽが長いと家畜に踏まれる危険があります。
特に牛のような大きな動物に踏まれると、しっぽが怪我をするだけでなく、コーギー自身も動けなくなってしまう可能性がありました。
そのため、しっぽを切ることでそうしたリスクを減らすことができたのです。
また、しっぽが邪魔になることなく、より機敏に動けるようになるという利点もありました。
コーギーのしっぽを切ることは、彼らの仕事の効率を上げるための方法の一つとして考えられていたのです。
これが、断尾が行われるようになった一つの理由です。
税金対策としての断尾
もう一つの理由は、税金対策です。
かつてイギリスでは、しっぽのある犬には税金が課される法律がありました。
牧羊犬として働くコーギーにとって、この税金は大きな負担となることがありました。
そこで、しっぽを切ることで税金を回避するという方法が取られるようになったのです。
このような歴史的背景があるため、断尾が一般的な慣習となったのです。
この税金対策のために断尾が行われるようになったことは、当時の経済状況や社会のニーズによるものですが、現代ではこうした理由で断尾を行うことはほとんどありません。
それでも、伝統や慣習として断尾が続けられているケースが多いのが現状です。
キツネと間違われないための断尾
コーギーのしっぽを切るもう一つの理由は、キツネと間違われないためでした。
コーギーはキツネに似た外見を持っており、特に毛の色やしっぽの形が似ているため、狩猟の際に間違えて撃たれてしまう可能性がありました。
そのため、しっぽを切ることでコーギーとキツネを識別しやすくしたのです。
この理由も、現代のペットとして飼われるコーギーにはあまり関係のない話かもしれませんが、こうした歴史的背景を知ることで、断尾の理由がより明確になります。
しっぽを切ることでコーギーを守るという意味合いがあったのです。
現代のコーギーと断尾の必要性
現代では、コーギーの断尾の必要性は減少しつつあります。
ペットとして飼われることが多くなった今、断尾の必要性を見直す動きもあるとか。
ここでは、ペットとしてのコーギーと断尾の変化について、具体的な例を交えて解説。しっぽがあるコーギーの魅力や、断尾が及ぼす影響についても触れていきます。
ペットとしてのコーギーと断尾の変化
ペットとしてのコーギーは、しっぽの有無に関わらず非常に愛らしい存在です。
しかし、しっぽがあることで彼らの感情表現が豊かになることをご存知でしょうか?
しっぽを振って喜びを表したり、緊張したときにしっぽを下げたりと、しっぽを使ったコミュニケーションができるのです。
また、しっぽを切ることで感染症のリスクが高まることもあります。
しっぽの切断部から細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があるため、健康上のリスクも無視できません。
最近では、断尾しないブリーダーも増えてきており、しっぽのあるコーギーを選ぶ飼い主も増えています。
しっぽのあるコーギーは、しっぽを使った豊かな表現が魅力であり、ペットとしてのコーギーの魅力をさらに引き立てる要素となっています。
感情表現の重要性
しっぽを使った感情表現は、犬にとって非常に重要なコミュニケーション手段です。
しっぽを振ることで喜びや興奮を表現し、下げることで不安や恐怖を示すことができます。
しっぽがあることで、飼い主とのコミュニケーションもよりスムーズになります。
実際にしっぽのあるコーギーを飼っている人たちは、彼らの感情表現がとても豊かであることに気づくでしょう。
例えば、お散歩に行くときにしっぽを振って楽しそうに歩く姿や、おやつをもらうときに興奮してしっぽを激しく振る姿など、しっぽがあることでコーギーの感情をより直接的に感じることができます。
動物福祉の観点からの断尾禁止
動物福祉の観点から、断尾は動物に不必要な痛みやストレスを与える行為とされています。
多くの国では、動物の権利を守るために断尾が法律で禁止されており、日本でも徐々にその動きが広がっています。
動物福祉団体は、断尾が動物に対して無駄な苦痛を与える行為であり、自然な形で育てることの重要性を訴えています。
これにより、断尾を行わないブリーダーが増え、しっぽのあるコーギーが多く見られるようになっています。
いのすけは、しっぽなしのコーギー
我が家のいのすけさんは、ペットショップで出会ったときにはすでに断尾されていました。
散歩中によく「しっぽがないのね」「かわいそう」と言われてしまいます。
「コーギーは牧羊犬だったのでしっぽを踏まれてケガをしないように生まれた時に切る習慣があったそうです。そのなごりですね。でも最近ではしっぽがあるコーギーさんもいますよ。」と話すようにしています。
見知らぬ人が興味を持ってくれたらそれだけで嬉しいです。
しっぽがあろうがなかろうが我が家のいのすけさんは愛おしい!(`・ω・´)
コーギーのしっぽに関するまとめ
- コーギーのしっぽは生まれつきあるもの
- 断尾の歴史的背景や理由を理解することは、コーギーについて深く知るために重要
- 現代では、しっぽを切らない選択が増えており、しっぽのあるコーギーも多く見られるようになっている
しっぽの有無に関わらず、コーギーは愛らしい存在。
彼らとの生活を楽しむためには、その歴史や背景を知ることが大切です。
これからコーギーを迎え入れる方や、既に飼っている方も、しっぽの真実について知り、より深い理解を持つことで、コーギーとの絆を深めてください。
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